本邦において、AIを用いた自動診断機能が搭載された小腸カプセル内視鏡(SBCE)システムは現在のところ市販されていない。

小腸は病変が血管性病変、潰瘍性病変、腫瘍性病変など多岐にわたり開発が難しいことから、AIの指摘する対象を限った報告が散見される。

しかし近年のいくつかの報告では、対象疾患を限定せず小腸で観察されるすべての病変に対応するAIも開発されている。

158,235枚という多数の学習用データを用いて小腸のさまざまな病変に対するAIを開発し、感度95.4%、特異度96.99%と良好な成績も報告されている。