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Mucous stool粘液便・粘血便

潰瘍性大腸炎は、免疫異常により、大腸粘膜が炎症を起こして脱落します。

この粘膜が身体の外へ排出されると粘液状に見え、便に付着した場合は粘液便となり、血液が混じると粘血便となります。

通常の下痢では粘液は発生しないため、粘液便や粘血便がある場合、まず潰瘍性大腸炎を考え大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

原因

通常の下痢便では肉眼的に粘液付着は見られず、痔核からの出血でも粘血便にはなりません。

粘液便は炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎やクローン病に特有の症状であり、大腸粘膜が炎症によって剥がれ落ちて、体外へ排出されると、肉眼的にゼリー状の粘液として見えます。

この粘液に腸管粘膜からの出血が伴うと粘血便となります。

考えられる病気

粘液便(粘血便)があった場合、大腸粘膜に強い炎症がある炎症性腸疾患を疑います。

主に潰瘍性大腸炎やクローン病が含まれ、最も多いのは潰瘍性大腸炎で、1000人に1人の割合で発生し、近年増加傾向にあります。

必要な検査

炎症性腸疾患の鑑別のために大腸カメラ検査を行います。

クローン病に対しては、当院ではカプセル内視鏡を使用することもあります。

治療

薬物療法

軽症のIBDに対しては5-ASA製剤を投与します。中等度の炎症があるIBDではステロイド製剤やレミケードなどの抗TNF-α抗体を投与します。

粘液便・粘血便が続く場合は早めに当院へご相談下さい。

<監修責任者>
医潤会内視鏡クリニック  理事長 中西弘幸