大腸腸管への末梢血管が閉塞すると、血流が低下するため、閉塞血管の支配領域の腸管が壊死を起こし炎症が惹起されます。
下行結腸とS状結腸に多く発生するため、左下腹部痛や下血が起こります。
閉塞する血管が細い末梢であれば症状は軽いですが、太い場合は壊死する腸管が広範囲に及び症状は強くなり、中枢血管の場合は死に至ることもあります。
動脈硬化がある方に発生することが多いです。
早めの大腸内視鏡検査が必要ですが、治療としては整腸剤などの投与で治癒します。
<監修責任者>
医潤会内視鏡クリニック 理事長 中西弘幸