近年、さまざまな胃カメラの新機種が発売されている。

2020年7月にオリンパス社から発売された最新の “EVIS X1 (CV-1500)” に対応する経口上部消化汎用スコープは GIF-EZ1500 である。

内視鏡装置には面順次式 (ELITE) と同時式 (EVIS EXERA3)がある。

スコープは面順次式 (290系や260系) と同時式 (190系や 160系) で分かれていて互換性がない。

一方、EVIS X1は両方式のスコープが使用可能となり、5色LED 光源が新たに搭載された。

GIF-EZ1500 はこの新光源のみで使用できるスコープで、従来の内視鏡装置(ELITE や EVIS EXERA3) では使用できない。

GIF-EZ1500 は、最新のビデオシステムセンターである EVIS X1に対応するスコープとして2020年7月に発売された。

同時式の弱点とされた色再現性を、5色のLED(光の三原色の赤、緑、青に、アンバーとバイオレットを追加) によって向上させ、面順次式に劣らない鮮明な内視鏡画像を得られるようになった。

また、Brightness Adjustment Imaging with Maintenance of Contrast (BAI-MAC) 機能が搭載されており、近点で明るさを維持した観察ができつつ、同時に写っている遠点の明るさが向上している。

従来は遠点の暗部をみやすくするためには光量を増大させていたが、その分近点に当たる光量も増え、ハレーションが増長してしまっていた。

BAI-MAC 機能があることでハレーションを増長させることなく、遠点の明るさを向上させることができるようになっている。