胃カメラEVIS X1では TXI や RDI、EDOFという新たな機能が搭載されており、GIF-EZ1500 でも使用可能である。

EDOFは、近点と遠点それぞれにピントをあわせた2つの画像を合成する被写界深度拡大機能であり、広範囲にピントのあった内視鏡画像を描写できる。

この技術は通常観察・拡大観察のどちらにも適用できるが、特に弱拡大の観察時に効果が期待される。

従来の拡大観察機能つきスコープでは拡大すると関心部はピントのあった鮮明な画像として観察ができるが、その周囲はピントがあわず不鮮明に描出されていた。

強拡大観察では先端を病変にほぼ接するように近づけるため、視野範囲の粘膜とレンズの距離が均一であることが多く、全体にピントのあった写真を得ることができたが、弱拡大では視野範囲内の粘膜とレンズの間に距離があるため、近点にピントをあわせると遠点で不鮮明な視野となってしまっていた。

しかし、EDOF が搭載されたことで、遠点にもピントのあった画像を描出できるようになった。

拡大機能としては、Dual Focus 機能を搭載しており、ボタン1つで通常観察と Near Focus を切り替えることができる。

さらに電子拡大と組み合わせることで、より拡大した鮮明な画像が得られる。