最新の胃カメラである GIF-H290Z は先端部外径が9.9mm、軟性管外径が 9.6mm、挿入部最大径12.1mmのスコープである。

拡大観察機能がついており、ズームレバーを操作してズーム切り替えワイヤーを押し引きすることにより、挿入部先端に内蔵された対物レンズのズームレンズが移動して任意の倍率で拡大できる。

拡大倍率は最大で85倍 (26インチモニター使用時)であり、NBI との組み合わせによって、粘膜表層の腺管構造の整・不整や消失、微小血管の走行異常、形状不均一、口径不同について詳細に観察することができる。

早期胃癌や食道表在癌の質的診断は拡大併用 NBI観察によるところが大きく、重要なモダリティである。

拡大倍率はあらかじめ設定された倍率に段階的に拡大されるのではなく、手もとのズームレバーで調整することができるため、ピントをあわせやすい。