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Columnコラム

胃カメラ検査時に発見される早期・進行咽頭癌に対する治療選択

NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)搭載の経鼻胃カメラ検査の普及により、食道・胃癌が早期の段階で発見される機会が増え、同時に鼻腔から咽頭・喉頭領域の癌の発見率も増加している。

咽頭から食道にかけて、胃カメラ挿入時に通常観察で行い、抜去時観察にはNBIを使用することにより特に咽頭や食道上部の早期癌を発見しやすい。

このように、患者のQOLの維持や生命予後の延長のためには低侵襲治療である内視鏡切除適応である早期での診断が望ましいが、外科的治療の適応で発見される場合も多い。

佐久医療センターの報告では、1996年より咽頭表在癌へのEMR(endoscopic submucosal dissection)を開始し、2021年4月までの間に437例710病変の治療を行い。また、現在は頭頸部外科医と協力し、ELPS(endoscopic laryngopharyngeal surgery)を標準的に行っている。

筋層・軟骨浸潤のない表在癌でリンパ節転移のないもの、大きさ4cm以下の病変がELPSの適応である。

頭頸部癌の既往例や食道癌術後症例は術後の誤嚥性肺炎を発症しやすく、適応を慎重に決める必要がある。

部位に関しては舌根や喉頭蓋舌面、食道入口部などが切除困難領域で、治療においては把持力の強い把持鉗子、視野展開には経鼻内視鏡を活用している。

放射線照射後の救済治療例は潰瘍治癒が遅く、感染や後出血に注意が必要である。また、下咽頭~食道入口部の広域切除例はステロイド局注による狭窄予防が必須であるとしている。