大腸内視鏡検査時に早期大腸癌に対する内視鏡的切除術(ESD)を施行した切除標本において、粘膜下層浸潤が認められた場合、リンパ節転移の危険性のため、外科的追加切除となる場合が多い。

この粘膜下層浸潤癌のリンパ節転移予測因子については、病理組織学的因子と生物学的因子がある。

しかし、コンセンサスの得られた生物学的因子はほとんどないのが現状である。

今後期待される生物学的予後因子は以下である。

①遺伝子変異

②コピー数変化

③染色体異常

④DNAメチル化

⑤microRNA発現異常

⑥癌関連間質細胞

⑦免疫細胞浸潤