大腸カメラ
大腸カメラ検査時に発見される炎症性腸疾患におけるバイオマーカー(便中カルプロテクチン)
2020年6月26日大腸カメラ
カルプロテクチンは、好中球の細胞質成分の60%を占め、腸管粘膜で炎症が生じることによって好中球から放出される物質である。 腸管に炎症が発生すると、白血球が浸潤し管腔に移行するため、糞便中の白血球由来成分であるカルプロテク …
大腸カメラ検査時に発見される家族性大腸腺腫症とゲノム解析
2020年6月23日大腸カメラ
家族性大腸腺腫症は、大腸に多数のポリープが発生し、一部が癌化する遺伝性疾患である。60〜80%にAPC遺伝子の変異が認められ、この遺伝子に変異があれば、ほぼ100%の確率で生涯に大腸癌が発症する。 このような疾患以外にも …
大腸カメラ検査時に発見される大腸癌におけるp53・microRNA-34a
2020年6月22日大腸カメラ
タンパクをコードしないncRNA(non-coding RNA)の一つであるmiRNA(microRNA)は、細胞の増殖やアポトーシスなどと密接に関係し、特に癌の発生や増殖に重要な働きをする。 siRNAは特定の遺伝子の …
大腸カメラ検査時に発見される大腸癌におけるミアテスト
2020年6月19日大腸カメラ
大腸癌は早期で発見できれば非常に予後の良い疾患である。 エクソソームは、ほとんどの細胞から分泌される直径 50nm ~ 150nm 程度の膜小胞で、内部にmicroRNAなどが含んでおり、癌の種類によってエクソソーム内の …
大腸カメラ検査時に発見されるクローン病
2020年6月18日大腸カメラ
クローン病は、口から肛門までの全消化管に潰瘍などの炎症性病変ができる原因不明の疾患である。 日本での罹患者数は約4万人で、10歳代から20歳代に多く見られ、若年層での発症が顕著であり、また欧米先進国での患者数が圧倒的に多 …
大腸カメラ検査時に発見されるSSA/P
2020年6月9日大腸カメラ
大腸ポリープは、多くが癌化の可能性を有する腺腫と癌化の可能性が少ない過形成ポリープに分類される。 従来、異型のない鋸歯状ポリープは過形成性ポリープと呼ばれ、癌化の危険はほとんどない病変とされていたが、鋸歯状構造を有する鋸 …
大腸カメラ検査時に発見される潰瘍性大腸炎の新薬
2020年6月8日大腸カメラ
潰瘍性大腸炎は、免疫機構の異常により免疫細胞が腸管細胞を攻撃し、腸管に炎症を引き起こす疾患であり、国の「指定難病」に指定されている。 年々増加傾向にあり、2016年度の患者数(特定疾患医療受給証の所持者)は約16万800 …