2024.11.22
胃潰瘍
胃潰瘍とは、胃粘膜を覆う被覆上皮が傷害を受けて欠損し、下層組織まで及んだ状態です。欠損部が顕微鏡的に上皮粘膜内に留まっている場合はビランと呼びます。 胃潰瘍の原因の60~70%がヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori, ピロリ菌)という胃の中に住む細菌によって発生します。 また、アスピリンやバファリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬は、胃粘膜の防御因子であるプロスタグランディン産生を抑制するために、長期服用により粘膜障害が起きます。 その他、ストレス、喫煙、アルコールなどの生活習慣も消化性潰瘍の発症に影響します。