2026.01.28
内視鏡検査の新たな鎮静の選択肢― アネレムとは?
内視鏡検査に対して、不安や緊張を感じる方は少なくありません。当院では、こうした負担を軽減するため、鎮静剤を使用した内視鏡検査を行っており、その選択肢の一つとしてアネレム®(一般名:レミマゾラム)を使用しています。
アネレム®は比較的新しい鎮静薬で、2020年1月に「全身麻酔の導入及び維持」として日本で承認されました。その後、消化器内視鏡検査および処置を受ける日本人患者を対象とした臨床試験の結果をもとに、2025年6月には「消化器内視鏡診療時の鎮静」として新たに適応が追加され、現在は保険適用となっています。
この薬の特徴として、作用の立ち上がりが比較的早く、検査時間に合わせて鎮静の深さを調整しやすい点が挙げられます。そのため、検査中はうとうとしたリラックスした状態で受けられ、検査後の回復も比較的スムーズとされています。また、呼吸抑制や血圧低下などの呼吸・循環系への影響が比較的少なく、全身状態への負担が軽いことも特徴の一つです。
アネレム®はベンゾジアゼピン系鎮静薬に分類され、体内で速やかに代謝されること、必要に応じて拮抗薬を使用できることなどから、安全性と調整性のバランスを考慮した薬剤とされています。そのため、内視鏡検査のような短時間の検査に適した特性を持っています。
アネレム®は、内視鏡診療時に保険適用のある鎮静薬であり、適応や使用条件を満たす場合には、医師の判断のもと保険診療として使用されます。年齢や持病、全身状態によっては使用できない場合もあります。そのため、事前の診察・問診を行ったうえで使用の可否を判断します。
