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Columnコラム

胃・大腸内視鏡検査時の生検における内視鏡医と病理医の連携

胃・大腸内視鏡検査時に良性・悪性腫瘍に遭遇することが多いが、ほとんどは肉眼的観察で判断可能な場合が多い。

しかしながら、確定診断は病理診断となる場合が多く、生検時の検体を適正に保存提出することが重要である。

上記以外にも病理医が希望する、通常の生検病理診断依頼書に記載するべき情報を以下に記載する。

(最重要項目)

・患者の氏名、年齢、性別

・採取臓器

・病変の占居部位と大きさ

・画像所見、臨床診断、起始と経過、採取部位(病変の辺縁、中心)

・既往疾患(他臓器癌、リンパ腫、消化性潰瘍など)

・治療歴[抗がん薬使用、プロトンポンプ阻害薬服用、放射線照射、H.pylori(Heli 除菌治療など)

(有益な項目)

・生検目的(腫瘍の確定または除外)

・特記すべき血液生化学データ(gastrin値、自己抗体、HTLV-1抗体など)

・病変の色調(周囲粘膜と比べて同色、褪色、発赤)と潰瘍の有無

また、上記以外にも明らかに腫瘍を想定している場合は、病変の大きさや大きさの推移と経過などの記載も重要である。