現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第7波が進行しており、変異オミクロン株が流行している。

しかし、オミクロン対応ワクチンも開発され、日本消化器内視鏡学会からワクチン接種と内視鏡診療時期について緊急提言がなされた。

(ワクチン接種と消化器内視鏡診療について)

ワクチン接種が広く行われていますが、消化器内視鏡診療においては引き続きPPEを中心とした確実な感染対策が必要です。

また、消化器内視鏡診療とワクチン接種時期の関係についての明確なエビデンスはありませんが、これまでに報告されたワクチンの副反応の頻度や重篤度に鑑みると、現時点では、ワクチン接種の影響を過剰に懸念することなく、患者さんにとって必要な消化器内視鏡診療は通常通り行っていただきたいと考えます。なお、外科的手術においては、ワクチン接種から2週間以上空けることが望ましいとされています。また、外科的手術後はワクチン接種まで2週間の待期が妥当とする考えも示されております。いずれも、施行した内視鏡手技による侵襲性を勘案し、詳細については各施設でご検討ください。

上記の提言に基づいた内視鏡診療が行われることが期待される。