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Columnコラム

大腸カメラ検査時に発見される潰瘍性大腸炎関連性大腸癌の内視鏡所見

長期経過を辿る潰瘍性大腸炎症例においては、病変部粘膜から慢性炎症に起因するcolitic cancerやdysplasiaが発生する危険性を有し、潰瘍性大腸炎関連性大腸癌(UCAN)と呼ばれている。

UCANの早期発見のために施行される大腸内視鏡診断においては、病変部位は通常の大腸癌や腺腫直腸からS状結腸に多く認められるが、肉眼的形態はsporadicに発生する早期癌や腺腫に多い有茎性や亜有茎性は稀であり、広基性隆起や平坦病変が多い。

UCANの中で早期癌は隆起型が多く、dysplasiaは平坦型も認められ、表面が顆粒状を呈する病変が多いが、限局性発赤を呈する場合もある。

進行癌においては、sporadiaに発生する癌は潰瘍限局型(Ⅱ型)が多いのに対して、UCANでは浸潤傾向が強いⅣ型および分類不能(Ⅴ型)が多い。

そのため、通常内視鏡検査に加え、色素散布を用いた拡大内視鏡など様々な先端内視鏡検査を使用した総合的診断が必要である。