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Columnコラム

【消化器専門医が解説】過敏性腸症候群(IBS)とは?原因・症状・検査・治療法|堺市の消化器内科

「急にお腹が痛くなりトイレに駆け込む」「下痢と便秘を繰り返す」「検査では異常がないと言われたのに症状が続く」

このような症状でお困りではありませんか。

過敏性腸症候群(IBS)は、日本人の約10人に1人が悩んでいるといわれる身近な病気です。命に関わる病気ではありませんが、通勤や通学、仕事、外出など日常生活に大きな影響を与えることがあります。

一方で、同じような症状の中には大腸がんや炎症性腸疾患など、早期発見・治療が必要な病気が隠れている場合もあります。

本記事では、過敏性腸症候群(IBS)の原因や症状、検査、治療法について消化器専門医がわかりやすく解説します。

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、大腸カメラなどの検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢、お腹の張りなどの症状が慢性的に続く病気です。
日本では約10%の方がIBSに該当するといわれ、若い世代から働き盛りまで幅広くみられます。

命に関わる病気ではありませんが、仕事や学校、旅行など日常生活に支障をきたし、生活の質を大きく低下させることがあります

✅ 通勤・通学中に急にお腹が痛くなる
✅ 外出先でトイレが心配になる
✅ 下痢と便秘を繰り返す
✅ 排便すると腹痛が軽くなる
✅ お腹が張る・ガスが多い

このような症状が続く場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。

IBSの原因はまだ完全には解明されていません。ストレスや生活習慣、腸内環境の変化など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。

ストレス
仕事や学校、人間関係などのストレスは腸の働きに大きく影響します。脳と腸は「脳腸相関」によって密接につながっており、ストレスが腹痛や下痢、便秘などの症状を引き起こすことがあります。

食生活の乱れ
脂っこい食事や香辛料、カフェイン、アルコールの摂り過ぎは症状を悪化させることがあります。不規則な食生活や暴飲暴食も腸への負担となります。

腸内細菌のバランスの乱れ
腸内細菌のバランスが崩れると、腸の働きや刺激の感じ方が変化し、腹痛や便通異常につながることがあります。

感染性腸炎の後遺症
食中毒や胃腸炎のあとにIBSを発症することがあります。これを感染後IBS(PI-IBS)と呼びます。

IBSは症状によって4つのタイプに分類されます。タイプによって症状の特徴や治療に使用する薬が異なるため、まずは自分がどのタイプに当てはまるかを知ることが大切です。

「もしかしてIBSかも?」と思った方は、以下のセルフチェックを参考にしてください。

<IBSセルフチェック>
① 次の症状がありますか?
☐ この3か月間、腹痛が週1回以上ある。

② 腹痛がある方は、次のうち2つ以上当てはまりますか?
☐ 排便をすると腹痛が軽くなることがある
☐ 腹痛の時期と、便の回数(増える・減る)が変化する時期が重なる
☐ 腹痛の時期と、便の硬さ(下痢・便秘)が変化する時期が重なる

💡 判定
「この3か月間、腹痛が週1回以上ある」かつ、残り3項目のうち2項目以上当てはまる場合は、IBS(過敏性腸症候群)の可能性があります。

ただし、大腸がんや炎症性腸疾患などでも似た症状がみられることがあります。症状が続く場合は、消化器内科を受診しましょう。

IBSは、大腸に炎症や腫瘍などの明らかな異常がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などを繰り返す病気です。一方、大腸がんでも便通異常や腹痛など、IBSと似た症状が現れることがあります。

次のような症状がある場合は、大腸がんや炎症性腸疾患など別の病気が隠れている可能性があるため、早めに消化器内科を受診しましょう。

  • 血便がある
  • 原因不明の体重減少がある
  • 貧血を指摘された
  • 夜間に腹痛や下痢で目が覚める
  • 40歳以降に初めて症状が現れた
  • 大腸がんの家族歴がある


このような場合は、必要に応じて大腸カメラ検査を行い、大腸がんや炎症性腸疾患などがないことを確認します。

IBSそのものを診断する検査はありません。そのため、大腸がんや炎症性腸疾患など、似た症状を起こす病気が隠れていないかを確認することが重要です。必要に応じて、以下の検査を行います。

・血液検査
・大腸カメラ
・CT検査

特に40歳以上で初めて症状が出た方、血便、貧血、体重減少がある方では、大腸カメラをおすすめします。

A. 軽快する方もいますが、症状を繰り返す方も少なくありません。ストレスや生活習慣の改善、食事療法、薬物療法を組み合わせることで、多くの方は症状の改善が期待できます。

A. 血便や体重減少、40歳以上で初めて症状が出た場合などは、大腸カメラをおすすめします。

A. 消化器内科の受診をおすすめします。腹痛や下痢、便秘などの症状は大腸がんや炎症性腸疾患でもみられるため、必要に応じて大腸カメラなどの検査を行い、他の病気が隠れていないか確認します。

A. 症状が軽い場合は改善することもありますが、症状が続く場合は消化器内科を受診しましょう。

当院では、消化器専門医が過敏性腸症候群(IBS)の診療を担当し、一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療をご提案しています。必要に応じて血液検査や大腸カメラ検査、CT検査などを行い、大腸がんや炎症性腸疾患などの病気が隠れていないかを確認します。生活習慣や食事内容の見直し、薬物療法を組み合わせながら、症状の改善を目指します。

当院は堺東駅から徒歩約7分に位置し、堺市をはじめ、大阪市内や大阪南部からも多くの患者様にご来院いただいております。腹痛や下痢、便秘、お腹の張りなどの症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。