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Columnコラム

胃カメラ検査時に発見される食道乳頭腫

食道乳頭腫は、上皮性の食道良性腫瘍である。

ほとんどが無症状であるため、内視鏡検査時に偶然発見される場合が多い。

男女比は2:1で、中高年男性に多く認められる。

内視鏡所見としては、食道内腔に突出するポリープ状隆起性病変であり、色調は乳白色で透明感を有する。

好発部位は食道下部で、食道平均7mmと小さい腫瘍で、平坦な無茎性のものが多いが、松毬・桑実状・イソギンチャク様の形態を呈するなどバリエーションがみられる。

病因としては、胃酸の逆流による慢性刺激が考えられているが、Human Papilloma Virusの関与も報告されている。

臨床的に内視鏡時しばしば遭遇するが、悪性化することは稀で病的な意義は薄いが、増大傾向が認められる場合は内視鏡的切除も考慮される必要がある。