大腸カメラ検査の普及により、大腸がんの発見率が上昇している。

若年成人の大腸がん発症率も上昇しているが、無症状者、特に50歳未満の前駆病変に関するデータは不足している。

今回、オーストリア・Austrian Society of Gastroenterology and HepatologyのDaniela Penz氏らによる以下の報告がなされた。

①無症状の20歳以上に施行された約30万件の大腸内視鏡検診データから前駆病変の有病率と腺腫1件を発見するのに必要な検診件数(NNS)。

②国の統計データから30年間の大腸がん発症率の推移―を、それぞれ年齢層別および男女別に検討。

50歳未満で大腸がん発症率が上昇しているのは男性のみで、若年層では男性に絞った検診の前倒しが重要であることなどをJAMA Netw Openに発表した。