近年、胃や大腸内視鏡機器の発展は目覚ましく、さまざまな国や地域において、早期癌の発見・治療に貢献している。

今回、オリンパス株式会社は、内視鏡システム「EVIS X1(イーヴィス エックスワン)」を10月19日(現地時間)から米国で発売する。

オリンパスの消化器内視鏡システムは、胃食道逆流症、胃潰瘍、クローン病、セリアック病、大腸がんをはじめとした消化器の上部・下部の病気や病変に対して、医師による診断、治療、観察に活用されている。

内視鏡検査において、医師が内視鏡を通して病変の粘膜を観察し、がんにつながる可能性のあるポリープを切除する。

「EVIS X1」に追加された独自のイメージング技術により、異変を視覚化することで、医師の支援に貢献することができる。

また、内視鏡の操作部にErgoGripを搭載し、従来の操作部より10%軽量で、人間工学に基づいて快適で安定したスコープの操作性の向上により、女性など手が小さいユーザーを考慮して設計されている。

米国癌協会によると、大腸がんは男女ともに3番目に多いがんの種類であり、年間153,000の症例があると推定されている。

大腸がんは予防、および治療が可能で、早期段階で発見された場合の5年生存率は最大91%であるため、早期発見・早期診断は、がんの予防において重要な要素である。

「EVIS X1」は、操作性、観察性能、効率性の向上による低侵襲治療をサポートする機能により、がんのより確実な診断や治療に貢献すると期待される。