胃カメラ検査時に発見される早期食道癌は、わずかな色調変化のみの場合も多く、画像強調内視鏡が有用となる。

食道扁平上皮癌は、Linked Color Imaging(LCI)では赤紫色に描出される。

これに対し、Blue Laser Imaging(BLI) では茶色にみえることが多く、LCI よりもBLIのほうが視認しやすい。

しかし、白色光内視鏡像と比べると LCIのほうが色調変化を視認しやすく、ヨード染色後の観察は白色光内視鏡像よりも LCI のほうがわかりやすい。

白色光内視鏡像の pink color sign は LCI では purple color sign にみえるので、より視認性が優れている。

Barrett 食道の柵状血管についても白色光内視鏡像よりもLCIのほうが明瞭に観察され、全体に明るい画像が得られる。

微細な粘膜変化はBLI のほうが詳細に観察できる。

Barrett 食道腺癌については白色光内視鏡像よりも LCI のほうの色調変化がわかりやすく、赤紫あるいはオレンジレッドを呈することが多い。