大腸カメラ検査時のESDにおいて、剥離を進めていくにつれ病変部を展開させるS-OクリップやMulti-loop traction device(MLTD)以外にも様々なトラクションデバイスが工夫・開発されている。

エンドトラックは、糸・プラスティックシース・T字ハンドルで構成される。

プラスティックシースの中に糸が通してあり、シース先端から出た糸はクリンチノット状のループになっている。

エンドトラックの特徴は、シースを押し引きすることで牽引方向を変更できることであり、周辺切開から粘膜フラップを形成する場面で効果を発揮する。

このように、トラクションデバイスはますます進化を遂げると考えられる。