大腸カメラ検査時に発見される炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease : IND)には、近年増加傾向にある潰瘍性大腸炎以外にクローン病など様々な病態を呈する疾患が存在する。

炎症は病気の初期、極期治癒期,瘢痕期,初発か再発かでその病態·画像はさまざまな様相を呈する。

さらには初期像や治療の介入,虚血性変化の合併、手術の影響などにより非典型像を呈し、これらの像が混在して出現することもあるため、その画像は極めて複雑となる。

また、IBD以外にも、感染性による場合もあり、最終的な確定診断に至るには非常に難しいことも多い。