内視鏡先端に超音波プローブを装着した超音波内視鏡(EUS)では、通常型膵癌、炎症性腫瘤、膵神経内分泌腫瘍などの充実性腫瘤は、いずれも低エコー腫瘤として描出され、鑑別困難なことが多い。

近年、第二世代超音波造影剤が登場し、低音圧のプローブを使用する造影ハーモニックEUS(CH-EUS)が可能となった。

超音波造影剤は、ペルフルブタンを水素添加卵黄ホスファチジルセリンナトリウムであるソナゾイドを使用するため、安定化したマイクロバブルであり、低音圧下の破壊されない程度に共振し、長時間持続して二次高調波成分を発生する。

発生した二次高調波を画像化して合成したものがCH-EUS画像である。

今後、造影剤の改良により超音波内視鏡検査における質的診断の向上が期待できる。