大腸内視鏡検査における機種やデバイスなどの開発にはめざましい進歩がある。

そのなかで、色素内視鏡・NBI・プローブ型共焦点レーザー内視鏡(probe based-confocal laser endomicroscopy : pCLE)は炎症性腸疾患の炎症程度や発生腫瘍における解析の役割と有用性に重要である。

pCLEは、フルオレセイン250〜500mgを経静脈注射後に汎用の内視鏡の鉗子口から上部内視鏡用のプローブCellvizio Gastroflex UHDや下部内視鏡用のプローブCellvizio Coloflex UHDを挿入して専用のモニター画面で観察する。

pCLEのレーザー光は488nm・15mWで視野240μm、深部は55〜65μmまで観察可能である。

通常の生検病理組織像が垂直断面で脱水固定された病変を観察しているのに対し、pCLEは水平断面でリアルタイムに生体組織を観察できる利点がある。

潰瘍性大腸炎関連腫瘍をはじめBarrett食道、肺癌、胆管癌、膵臓癌、膀胱癌など様々な領域で使用されている。