カプセル内視鏡検査とは、超小型カメラを内蔵した、大きさ31.5mm×幅11.6mmのカプセルをビタミン剤のように口から飲み込むだけの内視鏡検査である。

飲み込まれたカプセル内視鏡は消化管を通過しながら内部を撮影し、腰に取り付けたデータレコーダーに保存された消化管画像を読影し、診断を行う。

カプセル内視鏡は使い捨てタイプで、排便時に自然に排出される。

従来のような内視鏡検査における疼痛や穿孔の危険性はないが、蠕動により腸管を移動し排出されるため、やや時間を要する。

今後、検査時間の短縮のために、自走式カプセル内視鏡が開発されれば、非侵襲性の最先端大腸検査として、大腸検査の中心検査として位置付けられると思われる。

当院、医潤会内視鏡クリニックは、Asynmetry3枚プロペラを制御したドローン方式に揚力を求めた自走式タブレット型内視鏡の開発を行っており、管状の大腸だけでなく、袋状の胃にも応用可能となり、全消化管を30分以内で検査できる事を目指している。