2025.03.10
食道裂孔ヘルニアの治療
食道裂孔ヘルニアでは、胃噴門部(入口)が緩み、常に胃酸が逆流しやすい状態にあるため、治療薬であるPPI製剤だけでは治療が困難な場合があり、生活習慣を変える必要があります。
例えば、夕食は出来るだけ早く摂取し脂っこい食事は避けます。
また、夜間は、胃の内容物が少ないため、胃酸の基礎分泌により相対的に分泌量が多い状態になります。
食道裂孔ヘルニアがある場合、就寝時の体位により胃酸が逆流しやすくなります。
身体の左側を下(左側臥位)にして寝ると、胃酸は、噴門部(胃の入口)まで上がりにくく、またLES圧(下部食道括約筋)が上昇して逆流しにくくなります。
上記のように、日常生活に注意を払う事により胃酸逆流を極力抑えると症状が改善します。