胃カメラは、搭載されるカメラや照明の技術向上だけでなく、周辺機能も充実している。2012年に発売されたオリンパス社の “EVIS LU-CERA ELITE (CV-290)” (以下ELITE) に対応する経口上部消化管汎用ビデオスコープとして GIF-H290、GIF-HQ290、GIF-H290Zがある。

ELITE ではプリフリーズ機能を有しており、フリーズボタンを押さなくても連続して画像を保存し続け、フリーズボタンを押したときに、その前のコマからぶれの少ない画像を自動描出することができる。

ELITE では面順次式が採用されており、光源装置から出射された赤、緑、青の光が被写体に当たり跳ね返ってきた反射光をスコープ先端のレンズにある白黒 CCD でそれぞれ順番に受光し、順次に送られた赤、緑、青信号画像を1枚のカラー画像にするため情報量が多く、鮮明な内視鏡像となる反面色ずれが生じることがある。