胃カメラや大腸カメラに搭載される新たな画像強調Linked Color Imaging (LCI)の色調の特徴は紫色の粘膜変化がみられることがあげられる。

これまでの白色光内視鏡像ではみられなかった色調の特徴は以下である。

①腸上皮化生:厳密には粘膜浅層における腺管密度や血管密度が少ないことを反映している可能性が高い。

したがって、腸上皮化生でなくても紫色を呈する。

②びらんの再生粘膜

③胃過形成性ポリープ

④粘膜深層血管:Barrett食道、胃、大腸など血管は通常は紫にみえている。

しかし、近接あるいは拡大画像で観察した粘膜浅層の血管ではオレンジ色を呈している。

⑤中分化腺癌(胃癌):高分化腺癌と比べて中分化腺癌では癌腺管の分化度が低く、特に粘膜浅層における腺管密度が低いことが多い。