胃カメラや大腸カメラにより発見された早期癌に対する、新たな画像強調内視鏡である Textureand Color Enhancement Imaging(TXI)は、消化管粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」を強調する新たな白色光観察ベースの画像を強調する。

白色光では、色調変化に乏しい平坦な早期胃癌、大腸腫瘍性病変の発見率の改善に貢献する可能性がある。

TXIを活用することにより、通常光観察と比較してわずかな色調や凹凸が強調されるため、特に0-IIb 型早期胃癌や大腸の側方発育型腫瘍非顆粒型(LST-NG)など、平坦で背景粘膜との色調の差が乏しい病変に対する視認性の向上が期待される。

また、明るさ補正は、近景のハレーションを避けながら遠景の暗い領域のみを明るくするため、特に大腸内視鏡検査には有用性が期待できる。

スクリーニング内視鏡検査における TXI の有用性については、今後の臨床研究により明らかにされるべきである。