胃カメラ検査や大腸カメラ検査における画像強調内視鏡であるRed DichromaticImaging(RDI)はさまざまな状況で使用される。

モード1は、出血点の確認用に開発されたモードである。

消化管出血症例や内視鏡治療中は、出血により視野が妨げられ、処置が困難となることがあるが、同モードでは出血点の視認性が向上するためより止血しやすくなり、止血に要する時間の短縮や術者のストレス軽減に貢献することが期待される。

モード2は、深部血管の確認のために開発されたモードである。

モード1に比べ、より赤みを強調する処理が施されており、深部組織内の血管の視認性が向上する。

モード3は、深部血管が緑、表層血管が赤の色調に表示されるモードである。

Narrow Band Imaging に近い画像が得られるが消化管管腔内の胆汁が赤くなることがなく、粘膜観察がしやすい。