バルーン内視鏡(balloon sssisted endoscopy : BAE)とは異なる原理のDAE (devices assisted endoscopy)として、スパイラル内視鏡(spiral endoscopy : SE)がある。

スコープ本体にらせん状のフィンのあるオーバーチューブを装着し、これを助手が回転させて腸管を手繰り寄せ深部挿入する。

操作は単純で、高い挿入性と安定性がある。その後、オリンパス社は専用スコープにらせん状のフィンのついたオーバーチューブを装着し、それをスコープの内蔵モーターで回転させて挿入するスパイラル内視鏡であるPowerSpiralを開発した。

PowerSpiralは、鉗子挿入孔のすぐ先にモーターを組み込んだ専用スコープ、軟らかいらせん状のフィンがついたディスポーザブルパワースパイラルチューブ、コントロールユニットの3つのサブシステムで構成される。

専用スコープは、有効長1,680mmで、鉗子口径は3.2mmであり、ウォータージェットも装備されている。

スコープの先端部外径は10.5mmだが、オーバーチューブの最大外径は31.1mmである。ディスポーザブルパワースパイラルチューブの回転駆動モーターはフットスイッチでコントロールユニットを介して操作する。

オーバーチューブを回転させる助手は不要であり、挿入操作は一人法で行う。