超音波内視鏡は、Bモードの画質向上だけでなく、ドップラー法や造影ハーモニック法による血流診断の登場により飛躍的に発展した。

新たな組織診断情報として組織硬度な画質化と定量化を可能とする超音波エラストグラフィがさまざまな超音波内視鏡使用時の診断に欠かせない手法となっている。

超音波エラストグラフィ(ストレイン法)の原理としては、中心の硬いバネと軟らかいバネを一次元的に連結したモデルで示される。

この一次元バネを圧縮すると硬いバネはほとんど変形せず、軟らかいバネは大きく変形する。

この変異分布の空間微分をとることで得られる歪みの大きさにより、硬さ・軟らかさの情報が得られる。

このように、超音波エラストグラフィにより、病変部の診断としてのより詳細な情報が得られる。