大腸内視鏡検査は、長さ160cmの曲がりくねった腸管を束ねながら短縮・直線化して挿入します。この挿入技術は熟練を要し、初心者は腸管をカメラ先端で押しながら挿入するため、腸管が過伸展し、疼痛が発生します。
最近は、疼痛を抑えるため麻酔を使用する施設が増えてきましたが、麻酔自体に抵抗がある方も非常に多く認められます。
当院では、約7割の方が麻酔を希望されません。また、麻酔を希望される方には、熟練した麻酔担当の医師が身体状態を管理しながら、内視鏡担当の医師が検査を行っています。
ただ、本邦における医師不足の現状では、1人の医師が、内視鏡検査を行いながら麻酔管理もしているという病院やクリニックがほとんどです。
その現状を打破するために、本著者による挿入技術の向上が、麻酔を使用しない内視鏡検査の普及に繋がり、また麻酔を使用する場合でも少しでも内視鏡検査時間の短縮の一助となることを願って上梓致しました。
医潤会内視鏡クリニック
理事長 中西弘幸