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Columnコラム

プロトンポンプ阻害薬長期投与と胃ポリープの関連

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期投与により、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、多発白色扁平隆起などが認められることがあります。

胃底腺ポリープは、主にピロリ菌陰性の胃底腺領域に生じ、PPIを長期間服用されている方に高頻度にみられます。特に水腫様に腫大した胃底腺ポリープはPPI長期投与との関連が比較的強いとされており、PPIの直接作用や高ガストリン血症による胃底腺細胞の過形成が関与していると考えられています。多くは良性ですが、まれに異型を伴う報告もあるため、径が大きい場合や表面に不整を認める場合には慎重に経過観察を行い、必要に応じて生検や内視鏡的切除を検討します。

一方、過形成性ポリープはピロリ菌の現感染または既感染例に多くみられ、胃内のさまざまな部位に生じます。PPIに特異的な病変ではありませんが、高ガストリン血症により増大する可能性が示唆されています。過形成性ポリープは出血や癌化のリスクがあるため、ピロリ菌の除菌療法を行うとともに、必要に応じて内視鏡的切除を検討します。

このように、PPIの長期投与により胃ポリープが出現・増大することがありますが、特に胃底腺ポリープはPPIとの関連が強い病変です。形態や増大傾向を踏まえた定期的な内視鏡評価が重要となります。増大を認めた場合には、PPIの適応を改めて確認し、症状や疾患の状態を踏まえながら減量や休薬を検討することがあります。一方で、過形成性ポリープが認められた場合には、H. pylori感染の有無を評価し、除菌治療や出血・悪性化リスクを考慮した適切な内視鏡対応を行います。