胃内視鏡や大腸内視鏡検査機器や周辺デバイスの発展により、がんの早期診断が行われるようになり、また治療技術が進歩し、適応も拡大されている。

しかし、症例数の差により、都市部と地方との診断・治療技術には開きが存在する。

今回、神戸大学、香川大学、日本赤十字社高知赤十字病院、オリンパス株式会社と株式会社NTTドコモは、遠隔医療の支援、高度なカンファレンスの実現、および医療教育の高度化を目的とし、ドコモの閉域クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」と高精細映像伝送システム「LiveU」を用いてリアルタイムでかつ複数の人による医用映像確認とアノテーションを実現する遠隔医療の実証実験を行なった。

まず、内視鏡映像と俯瞰映像を配信し、内視鏡映像をクラウド共有する。

マーキングを行い手技をアドバイスする。アノテーションされた映像を配信し、医師がマーキングを確認し手技を遂行する。

これにより、離島や僻地における内視鏡遠隔診療が期待される。