内視鏡検査が普及し胃や大腸癌が早期に発見され、また器具や技術の進歩により内視鏡的切除および治癒が向上している。

今回(2022年6月14日)、オリンパス株式会社から内視鏡治療における胃や大腸の粘膜欠損部の手縫い縫合をサポートする新たなディスポーサブル持針器「SutuArt(スチュアート)」が発売された。

「SutuArt」は、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)等の処置後に粘膜縫合で用いる処置具である。

内視鏡的手縫い縫合法で使用し、細やかな針操作ができ、術者が狙った通りの粘膜縫合をサポートするほか、欠損部の大きさや形に左右されず、スムーズな縫合が可能となる。

内視鏡的手縫い縫合法は、粘膜欠損部のより確実な縫合を目指し、開発された手技であり、今後、ESDにおける適応拡大や技術の向上が期待できる。