Colonoscopy大腸カメラ
以下のような症状がある場合は
大腸カメラ検査を
お勧め致します
- 下血・便に血が混じる
- 便潜血陽性を指摘された
- 下腹痛・お腹が痛い
- 腹部違和感・腹部膨満感がある
- 便秘・便が出ない
- 下痢・水様便・便が柔らかい
- 便が細い
- 残便感がある
- 粘液便・粘血便
- 貧血や体重減少がある
- 以前の大腸検査でポリープを指摘された
- 喫煙や飲酒の習慣がある
- 高脂肪食である
- 近親者に大腸癌の方がいる
- ミドル世代だが大腸カメラ検査を受けたことがない
大腸カメラ検査とは
大腸内視鏡検査とは、直径約13mm、全長160cmの大腸カメラを肛門より挿入し、
長さ約150cmの曲がりくねった大腸を70cm位に短縮しながら、大腸の一番奥(盲腸)まで挿入します。
屈曲したS状結腸を内視鏡の先端で手繰り寄せながら束ねていき、短縮・直線化して挿入する方法は難しく、この腸管短縮ができないと、
内視鏡を押しながら挿入することになるために、S状結腸が過伸展し疼痛が発生します。この技術の習得には、多くの経験や知見が必要となります。
当院では、解剖学理論に基づく定型的挿入手技(著書あり)により検査時間は平均8分で終了します。通常はさほど疼痛もなく終了しますが、大腸の長さ・形状には個人差があり、
検査時間が掛かる場合があります。また、ご希望の方には、安全性の高い最先端の鎮静剤を使用しますので。痛みなく検査が終了します。
この大腸カメラ検査により、大腸がんや大腸ポリープ、大腸憩室炎、虚血性腸炎、炎症性腸炎(潰瘍性大腸炎など)が発見されます。
また、ポリープや早期がんに対しては、日帰り内視鏡的切除を行なっています。
当院の内視鏡システムにはNBI機能が搭載されており、早期大腸癌発見に極めて有用です。
この2種類の波長は、血管の中を流れる赤血球によく吸収されるため、血管を視認しやすくなります。
血管内のヘモグロビンを吸収するように狭帯域化された青(390~445nmの波長)と緑(530~550nmの波長)の2つの波長の光を照射することにより、
血液が濃い茶褐色に染色表示され、微細血管像のコントラストを増強して画像表示できます。
内視鏡検査時にNBI照射することにより、
青い光は粘膜表面の新生血管の有無を、緑色の光は粘膜深部の血管の有無を示すため、癌の早期発見に有用で、特に早期大腸癌の発見に優れています。
PCF
超細径大腸カメラ(PCF)は、超細径超軟性、高伝達挿入部、受動湾曲の3要素の組み合わさった内視鏡機器で、
腹部手術既往・婦人科疾患などの腸管癒着による挿入困難例に対して使用します。
PCFは、直径約10mmと細く、また方向転換時に屈曲する内視鏡先端に続く後方部が柔らかい構造となっています。
そのため、癒着による腸管の急峻な屈曲部を通過する時に、受動湾曲により後方部の湾曲半径が徐々に大きくなり、
屈曲部をゆっくりと鈍角化しながら挿入できます。
胃・肝臓・膵臓・大腸・子宮・卵巣などの腹部手術の既往があると、大腸が隣接する臓器(大腸腸間膜・腹壁・大網など)と癒着し、
特にS状結腸に急峻な屈曲部が発生します。
S状結腸に強固な癒着があると、S状結腸の短縮・直線化時に癒着部分が引っ張られ疼痛や穿孔の原因になります。
強固な癒着の場合は、鎮静剤による疼痛の軽減も不可能になり、鎮静下状態でも疼痛が発生します。また、完全な鎮静下にある被検者は、
自身の腹腔内で発生している異常を内視鏡医に訴えることができないため、内視鏡医が気づかずに挿入を続け、最悪の場合、穿孔(腸管に穴があく)が発生します。
穿孔が発生した場合は、緊急開腹手術になり一期的人工肛門造設の可能性もあります。
内視鏡医は、このような危険性を把握し、
直ちに挿入を中止できる経験値を有していることが必須です。
そして、PCF大腸カメラなどの別の挿入手段の内視鏡検査に変更する必要があります。
また、挿入中止した場合、内視鏡抜去した部位より口側腸管を検索する必要があるため、PCF大腸内視鏡以外の大腸CT・カプセル内視鏡などの別の検査手段も有用です。
LONG
主に、腸管過長症に対して使用する特殊な大腸内視鏡機器です。
最近は長身で大柄な男性も増え、大腸腸管が非常に長い場合があります。
また、S状結腸の癒着を併発していると、挿入時に腸管がループを描き、全長130cmの通常の大腸内視鏡では、大腸の最も奥の盲腸まで到達できず、
挿入観察不可能な場合があります。
そのような場合には、全長160cmのLONG大腸内視鏡機器が必要となります。
当院大腸カメラの特長
大阪最多の内視鏡検査実績数
大阪で最多の内視鏡検査総実績数 30万件以上の豊富な実績数に基づいた解剖学的大腸挿入法(著書)による無痛大腸内視鏡検査を行っています。
鎮静剤使用による無痛大腸カメラ検査
不安などのため鎮静剤をご希望の場合や腹部手術既往•婦人科疾患(子宮筋腫など)で腸管癒着が予想される場合は、鎮静剤使用による大腸カメラを行っています。最新の鎮静剤を使用しているため、安全に速やかに眠っている状態になり、苦痛を感じることなく検査が受けられます。
最先端PCF大腸カメラ導入
癒着の方には、超細径大腸カメラ(PCF)を使用します。
PCFは、超細径超軟性、高伝達挿入部、受動湾曲の3要素の組み合わさった内視鏡機器で、腹部手術既往・婦人科疾患などの腸管癒着による挿入困難例に対して効果を発揮します。
胃・大腸同日検査可能
ご多忙の方には、胃と大腸の内視鏡(カメラ)検査を受けて頂けます。
内視鏡専門医による高度な検査
内視鏡専門医や女性医師(内視鏡専門医)による高度な内視鏡検査を行なっています。
在宅法による前処置
在宅法による前処置を導入しています。
前日に下剤を服用して頂き、就寝前にはほぼ排便が終了しているため、来院後すぐに大腸カメラ検査が始められ、検査当日院内滞在時間は平均1時間で帰院可能です。
日帰り内視鏡的ポリープ切除
大腸検査時にポリープや早期がんが発見された場合、その場で内視鏡的切除を行うことが可能です。切除後断端はクリップにて縫合するため、安全に帰院(日帰り)して頂けます。
クリップは、切除部が完全に癒合した後(10日前後)脱落し便と一緒に排出されます。
高性能内視鏡システム導入
当院では、オリンパス社の最新次世代内視鏡システム『EVIS X1(イーヴィス エックスワン)』を導入しています。従来より色調解像度がUpし鮮明な画像をモニターに画像として伝達することにより、胃・大腸がんの早期発見・早期診断を可能にする最新のテクノロジーが搭載されています。
大腸カメラ検査を
受けられる方へ
検査の流れ・注意事項
検査日ご予約
お電話またはNETにて検査日のご予約をお取り下さい。
事前診察および下剤処方がありますので、検査日3日前までの診療時間内に一度ご来院下さい。
初診
初診時に下剤を処方いたします。
検査
大腸検査は平均10分ほどです。
検査結果説明
異常なしの場合はそのまま帰院いただけます。
ポリープ切除など内視鏡手術を施行した場合も当日帰院頂き、一週間後にお電話にて組織結果をご説明いたします。
注意事項
- 大腸検査前日 自宅での下剤服用により、検査当日の院内滞在時間は平均1時間で終了し、帰院できます。ただし、鎮静剤を使用した場合は1時間以上掛かる場合があります。
- 内視鏡手術結果のご説明は、ご希望がある場合または必要な場合には来院いただきます。
よくあるご質問
また、ポリープや早期癌があった場合でも20〜30分程度で終了します。
ただし、大腸の長さ・形状には個人差があり検査に時間が掛かる場合があります。
また、ご不安な患者様には鎮静剤を使用し、同じく痛みなく終了します。
ほとんどの方が就寝までに排便があります。
在宅法のため、検査当日来院後、すぐに検査が可能です。
鎮静剤を使用した場合は、当日中の運転ができないため、ご来院の際は、公共機関やご家族ののお車に同乗して下さい。
このクリップは10日前後で自然に脱落し便と一緒に排出されます。
ただ、稀に検査数日後に出血することがありますが、当院では検査を受けられた全ての患者様に緊急連絡先の携帯番号をお渡ししており、夜間でもすぐに対応が可能です。
内視鏡検査では見落としやすいヒダの裏側や屈曲部も観察可能です。
進行癌の場合は外科的切除が必要となるため、提携先の大学病院または基幹病院へご紹介致します。
大腸カメラ検査費用
診察料・採血料・薬剤料など | 3,000円 |
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大腸カメラ検査(組織検査なし) | 5,000円 |
大腸カメラ検査(組織検査あり) | 10,000円 |
大腸カメラ検査(ポリープ切除あり)※1 | 20,000円 |
※1 鎮静剤使用の場合は短期滞在型手術基本料として約8000円加算されます。
上記は3割負担の患者様の料金目安です。
下剤の種類や組織検査の個数などにより料金が多少変動します。
ご了承の程よろしくお願い致します。
短期滞在型手術等基本料
大腸内視鏡検査において、ポリープや早期癌を切除する場合があります。
この切除術は手術として認められており、最近は安全に日帰りで行われています。
ただ、日帰り手術においては、鎮静剤の使用有無によって料金が変わります。
鎮静剤を使用した場合、短期滞在手術基本料として料金(3割負担の場合 約8,000円)が加算されます。
短期滞在手術基本料は、内視鏡検査を行っている全ての施設に適応されますが、患者様が鎮静剤を希望しない場合の内視鏡手術には適応されず加算されません。
元々、ポリープ切除術が高額(3割負担の場合 約2万円)であり、その上、鎮静剤の有無によって料金が加算されるため、
当院では鎮静剤使用については患者様のご希望にお任せしております。
実際、当院では、鎮静剤を希望される患者様は少ない状況であり、
また、鎮静剤なしの大腸カメラ検査でも、ほとんどの患者様は痛みなく帰院されています。
当院内視鏡関連機器
大腸カメラ(PCF) | 6本 |
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大腸カメラ(LONG) | 1本 |
胃カメラ(経鼻) | 4本 |
胃カメラ(2channel) | 2本 |
胃カメラ(経口) | 1本 |
超音波胃カメラ | 1本 |
内視鏡システム(EVIS X1) | 5台 |
二酸化炭素(CO2)送気装置 | 4台 |
洗浄機 | 4台 |
検査ブース | 5室 |
ベッドサイドモニター | 6台 |
リカバリールーム | 6室 |
CT室 | 1室 |
※内視鏡は全てオリンパス社製
内視鏡システムを各検査ブース5室に設置し、全ての最先端内視鏡機器を備えた内視鏡専門施設です。
内視鏡の呼称(歴史的背景)
胃カメラは開発当初より呼称については変わりがありませんが、大腸カメラは、大腸内視鏡や大腸ファイバーなどさまざまな呼び方が存在し、患者様に混乱をきたす場合があります。
以下に、胃と大腸の内視鏡の呼称についてご説明致します。
① 胃カメラ=胃内視鏡=上部内視鏡
② 大腸カメラ=大腸内視鏡=大腸ファイバー=下部内視鏡
昭和24年、東大病院外科医からオリンパス光学工業(現 オリンパス)に胃癌患者の胃内部を撮影するカメラの製作依頼があり胃カメラが開発されました。
試作1号機は、本体軟性管の先端に撮影レンズがあり、フィルムは白黒で幅6ミリ、手許の操作で豆ランプをフラッシュさせて撮影し、ワイヤーで引っぱってフィルムを巻き上げるものでした。
胃カメラという呼称はこのような経緯によるものです。やがて、胃内部を照らす豆ランプがグラスファイバーに変わり、より鮮明な粘膜の描出が可能になりました。
前後して大腸内視鏡が開発されたため、大腸ファイバーという言葉が内視鏡医の間で一般的に使用され、年配の医師の中には未だに使用されています。胃カメラが胃ファイバーと変化しなかったのは呼びやすさの問題だけであると思われます。
その後、光源はファイバーグラスからLEDへ、今後、カメラはCCDからC-MOSが主体になると考えられます。
現在、内視鏡医の間で、呼称を統一するために、胃は上部内視鏡、大腸は下部内視鏡と呼ぶことが多いですが、大腸内視鏡も多く使用されています。
ただ、胃カメラが現在も主流であり、対比するように大腸カメラと呼ばれることも一般的には増加している印象です。
いずれにしろ、上記①②のように呼称が異なるだけで、胃・大腸各々すべて同じ検査機器です。