2025.05.16
非びらん性胃食道逆流症
逆流性食道炎に関する新しい概念です。
逆流性食道炎は、胃酸の逆流により食道下部に炎症を惹起するため、胃カメラ検査により、食道胃接合部付近にびらんや潰瘍を認めることが多いです。
非びらん性胃食道逆流症とは、胃酸の逆流により胸焼けなどの症状が出ているにも関わらず、胃カメラ検査による観察では、食道胃接合部付近に炎症所見を認めない場合を言います。
内視鏡所見に異常がないだけで、逆流性食道炎と同じカテゴリーです。
特に、食道裂孔ヘルニアがあり内視鏡所見に異常を認めない場合などは、非びらん性胃食道逆流症と判断される場合が多く、投薬治療も逆流性食道炎と同様となりますが、用量は少ない投与量で様子を見ます。