世界中で毎年5,000万件の大腸内視鏡検査が行われており、約200万人が大腸がんと診断されている。

現在の検出方法では、最大25%のポリープの見逃しおよび分類ミスが生じているという研究結果があり、治療にかかる時間、費用、およびリスクの増大につながる可能性があると考えられている。

Odin Vision 社(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のWellcome / EPSRC Centre for Interventional and Surgical Sciences (WEISS)に在籍する、著名な臨床医と人工知能の専門家たちによって、内視鏡用の次世代クラウドAI対応アプリケーションを開発するために設立された企業)の提供する高度なAIによる診断支援・分析ソリューションは、大腸内視鏡検査中にリアルタイムでポリープを検出および分類することで、検査の質の向上に貢献するだけでなく、手技に関する分析データを術後に提供する。

AIによる診断支援を用いた大腸内視鏡検査は、腫瘍の検出率を高め、がん細胞をより正確に検出することで、生存率向上に貢献するという研究が発表されている。

また、オリンパスは、リアルタイムに収集・分析された手技や臨床データを活用したOdin Vision社のソリューションを取り込むことで、医療従事者の管理作業上の負担を軽減したり、臨床の現場での意思決定を支援したりするだけでなく、医療従事者がより良い医療ケアを患者さんに提供するための支援をすることを目指している。