経鼻胃カメラ
直径5.2mmの細径胃内視鏡を鼻から胃内部へ挿入する苦痛の少ない楽な内視鏡検査です。鼻腔内への血管収縮剤噴霧により鼻腔を広げ、また麻酔剤噴霧により鼻の痛みを防ぎ、内視鏡の通りをスムーズにします。経口内視鏡と違い、舌根(舌の付け根)をスコープが通らないため、嘔吐反射がほぼなく、嗚咽など苦しさが少ない利点があります。食道・胃・十二指腸の病変を観察しますが、検査は平均5分で終了します。
また、当院の内視鏡システムにはNBI機能が搭載されており、早期食道癌の発見に優れています。
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早期食道癌(白色光)
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早期食道癌(NBI)
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早期食道癌(白色光)
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早期食道癌(NBI)
*NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)は、限られた範囲(狭帯域)の2種類の波長(390~445nmと530~550nm)を照射して粘膜を観察する方法です。
この2種類の波長は、血管の中を流れる赤血球によく吸収されるため、血管を視認しやすくなります。
血管内のヘモグロビンを吸収するように狭帯域化された青(390~445nmの波長)と緑(530~550nmの波長)の2つの波長の光を照射することにより、血液が濃い茶褐色に染色表示され、微細血管像のコントラストを増強して画像表示できます。
内視鏡検査時にNBI照射することにより、青い光は粘膜表面の新生血管の有無を、緑色の光は粘膜深部の血管の有無を示すため、癌の早期発見に有用で、特に早期食道癌の発見に適しています。