便から大腸がんを早期に診断する新技術
2020年6月27日最先端検査
日本における癌腫のうち大腸癌は最多であり、その原因は食事など生活習慣の欧米化が考えられているが、そのメカニズムは明らかではない。 ヒト一人の細胞数は約37兆個で、ヒト一人あたりの腸内細菌数はおよそ40兆個と言われ、重さに …
大腸カメラ検査時に発見される炎症性腸疾患におけるバイオマーカー(便中カルプロテクチン)
2020年6月26日大腸カメラ
カルプロテクチンは、好中球の細胞質成分の60%を占め、腸管粘膜で炎症が生じることによって好中球から放出される物質である。 腸管に炎症が発生すると、白血球が浸潤し管腔に移行するため、糞便中の白血球由来成分であるカルプロテク …
胃カメラ検査時に発見されるNSAIDによる消化管病変
2020年6月25日胃カメラ
高齢者に多く発生する椎間板ヘルニアなどの脊椎病変による疼痛に対し、鎮痛剤として非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が使用される。 NSAIDの副作用として上部消化管の粘膜病変は広く知られているが、小腸・大腸にも粘膜病変を …
大腸カメラ検査時に発見される家族性大腸腺腫症とゲノム解析
2020年6月23日大腸カメラ
家族性大腸腺腫症は、大腸に多数のポリープが発生し、一部が癌化する遺伝性疾患である。60〜80%にAPC遺伝子の変異が認められ、この遺伝子に変異があれば、ほぼ100%の確率で生涯に大腸癌が発症する。 このような疾患以外にも …
大腸カメラ検査時に発見される大腸癌におけるp53・microRNA-34a
2020年6月22日大腸カメラ
タンパクをコードしないncRNA(non-coding RNA)の一つであるmiRNA(microRNA)は、細胞の増殖やアポトーシスなどと密接に関係し、特に癌の発生や増殖に重要な働きをする。 siRNAは特定の遺伝子の …
ピロリ菌とmicroRNA-210
2020年6月20日ピロリ菌
ヘリコバクター・ピロリ菌は、主に幼少時の経口感染により胃粘膜内に定着し、長年にわたり胃粘膜を侵食し、萎縮性胃炎を引き起こし、やがて胃癌の発生母地となる。 胃癌患者のほとんどが、ピロリ菌感染または感染既往を有し、除菌により …
大腸カメラ検査時に発見される大腸癌におけるミアテスト
2020年6月19日大腸カメラ
大腸癌は早期で発見できれば非常に予後の良い疾患である。 エクソソームは、ほとんどの細胞から分泌される直径 50nm ~ 150nm 程度の膜小胞で、内部にmicroRNAなどが含んでおり、癌の種類によってエクソソーム内の …
大腸カメラ検査時に発見されるクローン病
2020年6月18日大腸カメラ
クローン病は、口から肛門までの全消化管に潰瘍などの炎症性病変ができる原因不明の疾患である。 日本での罹患者数は約4万人で、10歳代から20歳代に多く見られ、若年層での発症が顕著であり、また欧米先進国での患者数が圧倒的に多 …
胃カメラ検査時に発見される食道癌におけるmicroRNA
2020年6月16日胃カメラ
食道癌は、現在、早期で発見できれば内視鏡切除により完治する疾患となっているが、進行癌では周囲臓器やリンパ節などへの浸潤転移も早く予後の悪い疾患となる。 microRNAは20前後の塩基配列を有するnon-coding R …
大腸CTにおける前処置
2020年6月15日最先端検査
現在、大腸内視鏡検査はさまざまな医療機関で行われ、広く普及している検査の一つであり、直視下に病変を視認でき、また治療が行える利点がある。 ただ、前処置として服用する腸管洗浄剤は、その味においてかなり改良されているものの、 …