大腸カメラ検査時に発見される早期大腸癌におけるctDNAの有用性
2020年7月3日大腸カメラ
早期大腸癌患者において、根治的治療後の再発モニタリングは重要な課題のひとつである。 早期大腸癌のうち、粘膜内癌は、断端陰性の場合においてはリンパ節・血行性転移がないため完全治癒症例となる。 しかし、粘膜下層への浸潤を認め …
大腸CT検査時の鎮痙剤の有無
2020年7月2日最先端検査
ブスコパンやグルカゴンは鎮痙剤の効能を有するため大腸内視鏡検査の前投薬として投与される機会が多い。 大腸内視鏡検査は肛門から回盲部までの全大腸にスコープを挿入し観察・治療を行う検査である。挿入時の物理的侵襲や比較的長い検 …
大腸カメラ検査時に発見されるクローン病におけるバイオマーカー(血清 LRG)
2020年6月30日大腸カメラ
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の炎症度の判定には大腸内視鏡検査が用いられる。 しかし、侵襲が高いため繰り返しの検査施行には抵抗がある。 特に小腸型クローン病にはダブルバルーン小腸内視鏡検査が行われるが、小腸は …
バレット食道とピロリ菌との相関性
2020年6月29日ピロリ菌
最近は、食生活の欧米化により逆流性食道炎が増加傾向にある。 胃酸の逆流が長期に渡ると、本来の食道粘膜(扁平上皮)が胃粘膜(円柱上皮)に近い 粘膜に置換されたバレット粘膜は、食道腺癌(バレット腺癌)に移行すると考えられてい …
便から大腸がんを早期に診断する新技術
2020年6月27日最先端検査
日本における癌腫のうち大腸癌は最多であり、その原因は食事など生活習慣の欧米化が考えられているが、そのメカニズムは明らかではない。 ヒト一人の細胞数は約37兆個で、ヒト一人あたりの腸内細菌数はおよそ40兆個と言われ、重さに …
大腸カメラ検査時に発見される炎症性腸疾患におけるバイオマーカー(便中カルプロテクチン)
2020年6月26日大腸カメラ
カルプロテクチンは、好中球の細胞質成分の60%を占め、腸管粘膜で炎症が生じることによって好中球から放出される物質である。 腸管に炎症が発生すると、白血球が浸潤し管腔に移行するため、糞便中の白血球由来成分であるカルプロテク …
胃カメラ検査時に発見されるNSAIDによる消化管病変
2020年6月25日胃カメラ
高齢者に多く発生する椎間板ヘルニアなどの脊椎病変による疼痛に対し、鎮痛剤として非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が使用される。 NSAIDの副作用として上部消化管の粘膜病変は広く知られているが、小腸・大腸にも粘膜病変を …
大腸カメラ検査時に発見される家族性大腸腺腫症とゲノム解析
2020年6月23日大腸カメラ
家族性大腸腺腫症は、大腸に多数のポリープが発生し、一部が癌化する遺伝性疾患である。60〜80%にAPC遺伝子の変異が認められ、この遺伝子に変異があれば、ほぼ100%の確率で生涯に大腸癌が発症する。 このような疾患以外にも …
大腸カメラ検査時に発見される大腸癌におけるp53・microRNA-34a
2020年6月22日大腸カメラ
タンパクをコードしないncRNA(non-coding RNA)の一つであるmiRNA(microRNA)は、細胞の増殖やアポトーシスなどと密接に関係し、特に癌の発生や増殖に重要な働きをする。 siRNAは特定の遺伝子の …
ピロリ菌とmicroRNA-210
2020年6月20日ピロリ菌
ヘリコバクター・ピロリ菌は、主に幼少時の経口感染により胃粘膜内に定着し、長年にわたり胃粘膜を侵食し、萎縮性胃炎を引き起こし、やがて胃癌の発生母地となる。 胃癌患者のほとんどが、ピロリ菌感染または感染既往を有し、除菌により …